ヘビイチゴ、毒も無ければ味も無い

 

 今年も家の裏側の空き地にヘビイチゴが赤いイチゴを付けていた。
 ヘビイチゴは日陰でも荒れ地でも、地表を覆う様に広がり、春になると真っ赤な実をつける。
 
 あまおうや女峰の様な、市販されているイチゴ(オランダイチゴ)と近縁の植物で、バラ科の植物。
 オランダイチゴが、バラ目バラ科バラ亜科オランダイチゴ属で、ヘビイチゴはバラ目バラ科バラ亜科キジムシロ属。
 いずれもランナーと呼ばれる、地上を這って伸びる茎の先に根がが出来、栄養生殖で広がる。
 もちろん、種子による生殖もする。
 花のあとに花床が膨らんで光沢のない薄紅色の花床となり、果実の表面には多数の痩果が付くのは、ヘビイチゴもオランダイチゴも同じ。
 イチゴの表面に種子の様なツブツブがあるが、これは種子で無くて、これが痩果と言われる果実。
 この中に種子が入っていて、鳥や動物に食べられて、種子だけは消化されずに排泄される。

 子供の頃、ヘビイチゴは毒があると言われていたり、健康を害すると言われていた。
 近所の上級生の女の子に、食べるとツブツブが(痩果の部分)が腸に張り付いて病気になり、薬を飲んでも浣腸しても直らないと、まことしやかに言われたこともある。
 子供の頃からへそ曲がりだったもので、おそるおそるヘビイチゴを食べてみた事がある。
 特に異常は無かったが、味も香りもしなくて美味しくも無かった。
 味も香りもしないから不味くて当然だが、webサイトにこれでジャムを作ったというのを見つけた。
 美味しかったというのがこちら。
 ヘビイチゴのジャム作りました  
 不味かったというのがこちら。
 蛇イチゴジャム驚きの味    
 作り方により美味しくも、不味くもなる様で、どうもレモンと砂糖の加減が味の違いになる様だ。
 まぁ、わざわざ採取してまで食べる必要もなさそうだが・・・・
 結論として、ヘビイチゴ、毒も無いが味も無い。
 しかし、この画像をみると、美味しそうには見える。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA