郡司和夫センセの、量の観念の無いバカ記事
郡司一男センセが、量の観念の無いアホ記事を書いている。
『人気の糖質制限食品、「砂糖不使用」の罠…人工甘味料で健康被害の恐れも』
アスパルテーム
米国で開発され、日米とも1983年に食品添加物に指定されましたが、当初から毒性が問題になっている人工甘味料です。
アスパルテームを摂取すると、体内で神経毒といわれる有害物質のメタノールが形成され、さまざまな健康被害を引き起こす恐れがあります。
マウスの実験では白血球の減少が見られています。また、アスパルテームにはフェニルアラニンが含まれています。
そのため、フェニルアラニン尿症患者が大量に摂取した場合、健康に及ぼす影響は重大です。
特にフェニルアラニン尿症の新生児の場合、影響はより深刻になるといわれています。
>アスパルテームを摂取すると、体内で神経毒といわれる有害物質のメタノールが形成され、さまざまな健康被害を引き起こす恐れがあります。
アスパルテーム100mgが体内で分解されると約9.8mgのメチルアルコールが発生する。
食品より摂取されるメチルアルコールが0~76mgとの研究がある。
各種食品試料におけるメチル及びエチルアルコールの分析と1日摂取量
アスパルテームの摂取量は、厚生労働省の平成14年度のマーケットバスケット調査によると、体重50kgのヒトの摂取量は5.853(mg/人)となっていて、体重1kgあたりのADI、40(mg/kg 体重)にも達していない。
平成 14 年度マーケットバスケット方式による食品添加物一日摂取量調査
アスパルテーム5.853mgから生成するメチルアルコールは0.57mgであり、食品から摂取するメチルアルコールに比べて格段低い量であり、平均的な食生活をしていれば健康に対する影響は低い。
ちなみに酒類のメチルアルコールの基準は、1gあたり0.1mgとなっている。
>特にフェニルアラニン尿症の新生児の場合、影響はより深刻になるといわれています。
フェニルケトン尿症とは、必須アミノ酸のフェニルアラニンをチロシンに変える酵素の働きが弱く、フェニルアラニンが蓄積しチロシンが少なくなる先天性疾患である。
発生頻度は約8万人出生で1人とされていて、指定難病となっている。
フェニルケトン尿症は出生時の検査で判明するので、食事療法で治療することになるが、フェニルケトン尿症でなければ問題ない。
アスパルテームの安全性に関しては様々取り沙汰されていて、米国食品医薬品局(FDA)とアスパルテーム製造企業との癒着説など、デマが飛び交っている。
アスパルテームの危険性とは?
欧州では2009年1月20日以前に認可された添加物の再評価をしていて、甘味料は2020年末までに再評価されることになっているが、アスパルテームに関しては安全性を取り沙汰されたためか、アスパルテームだけは2013年12月に再評価が完了していて、現在のADI(40mg/kg)では、一般的には人体への潜在的リスクはないと結論づけている。
食品安全関係情報詳細 2013(平成25)年1月23日
食品安全関係情報詳細 2013(平成25)年12月10日
アセスルファムカリウム
2000年に食品添加物に指定。
甘さは砂糖の200倍あります。
動物実験では甲状腺異常、肝機能障害が起きています。また、アレルギー症状が出る人もいます。
アセスルファムカリウムはヒトは代謝することが出来ず、吸収されたアセスルファムカリウムの大部分は尿中に、一部は糞中に排泄され、摂取したアセスルファムカリウムは1~1.5時間以内に最高血中濃度に達し、半減期は約2.5時間とされ1週間以内にほぼ全量が排泄される。
急性毒性試験
アセスルファムカリウムを、雌ラットに、4,000、6,300、8,000、10,000mg/kg体重の用量で単回強制経口投与し、14日間観察した試験においては、6,300mg/kg体重以上の用量において死亡例が観察され、10,000mg/kg体重では、全例が死亡した。
本試験におけるLD50は7,431mg/kg体重であった。雌ラットに、500、800、1,250、2,000、2,500、3,200mg/kg体重の用量で腹腔内投与し、14日間観察した試験においては、2,000mg/kg体重以上の用量において死亡例が認められた。
死亡例において、自発運動の低下、口を尖らす行動、腹臥位および痙攣が認められたと記載されており、病理学的検査においては小腸壁にびまん性の赤色化が散見された。
生存例には特筆すべき所見は観察されなかった。
本試験におけるLD50は、2,243mg/kg体重であった。
日本食品化学研究振興財団 アセスルファムカリウム
亜急性毒性試験
ラットにアセスルファムカリウムを、1、3、10%の用量で90日間混餌投与した試験では、死亡例は見られず一般状態に異常は認められなかった。
3%の用量において、雌で好中球のわずかな減少が認められたが、用量との間に一定の関係がなく、毒性学的意義は乏しいものと判断された。
10%の用量で投与開始から6週間目まで体重増加抑制が認められたが、それ以降は対照群と有意な差は認められなかった。
また、3%の用量群では、雌に盲腸の相対重量の増加が、10%の用量群では雌雄に盲腸肥大と盲腸重量の増加がみられ、同群の雄では、軽度な下痢が認められた。
これらの変化は高浸透圧性の物質による生理的な反応であると判断された。
また10%の用量群の雄では、ヘモグロビンの軽度な増加、脳及び精巣の相対重量増加、脾臓の相対重量の減少が、雌では、血清蛋白質の減少、肝臓及び腎臓の相対重量の増加が認められた。
なお、重量変化が見られた臓器には、病理組織学的には、投与に起因すると考えられる異常は認められなかった。
本試験における無毒性量は、3%(1,500mg/kg体重/日)であると考えられる。
一日摂取許容量 (ADI) の設定
無毒性量 1,500mg/kg体重/日
動物種 ラット
投与量 3%(30,000ppm)混餌投与
投与期間 2年間
試験の種類 反復投与毒性/発がん性併合試験
安全係数 100
ADIは1500/100=15mg/kg体重/日に設定されている。
平成27年度の厚生労働省マーケットバスケット調査でのアセスルファムカリウムの一日の摂取量は
1~6歳 0.652mg
7~14歳 0.898mg
15~19歳 1.088mg
20歳以上 1.357mg
であり、ADIと比較して遙かに摂取量は少ない。
スクラロース
英国で農薬の研究中に偶然、発見されたとされる人工甘味料。砂糖の600倍の甘さで、1999年に食品添加物に指定されました。分子構造に塩素を含み、有害化学物質のダイオキシンに近い性質があります。
ラットの実験では、善玉菌も含めた腸内細菌を殺してしまうという結果が出ています。
米国ワシントン大学医学部研究チームのヤニナ・ベビーノ博士は、人がスクラロースをブドウ糖と一緒に摂取すると、インスリンが多く分泌され、糖尿病発症のリスクが高まると報告しています。
スクラロースは蔗糖(スクロースの分子中の水酸基3個が塩素に置き換わった物質である。
左が蔗糖で、赤丸の部分の水酸基が塩素に置き換わるとスクラロース(右側)となる。
>分子構造に塩素を含み、有害化学物質のダイオキシンに近い性質があります。
きわめていい加減ですな。
分子中に塩素を含むのには間違いないが、ダイオキシンとは別物だし、そもそもダイオキシンはポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(co-PCB)等の総称で、分子構造により様々な物質がある。
ダイオキシン類は塩素を含むベンゼン環を2個含む構造となっている。
代表的なダイオキシン類、左から
2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン
2,3,7,8-テトラクロロジベンソフラン
3,3′,4,4′-テトラクロロビフェニール
黒:炭素
黄:塩素
赤:酸素
水色:水素
ダイオキシン類は塩素を含むベンゼン環を持っていて、農薬のDDTも一部が塩素に置き換わったベンゼン環を持つ。
ベンゼン環は6個の炭素が環状に結合しているが、スクラロースの構造中のグルコースの部分が6角形になっているが、6角形の部分のうち1個は酸素原子でベンゼン環ではない。(蔗糖、スクラロースの構造式の青丸の部分が酸素になっている。)
ま、ダイオキシン類とは全く別物ということです。
>ラットの実験では、善玉菌も含めた腸内細菌を殺してしまうという結果が出ています。
確かにヒトのADIよりも低いスクラロース用量(ADIの50%以上)で既存の微生物叢の全体的な減少が見られたという報告はある。
スクラロース、合成有機塩素系甘味料:生物学的問題の概要
平成27年度の厚生労働省マーケットバスケット調査では
1~6歳 0.652mg
1~6歳 0.381mg
7~14歳 0.553mg
15~19歳 0.607mg
20歳以上 0.825mg
ヒトのスクラロースのADIは15mg(mg/kg体重/日)であり、平均体重16.5kgの子供でも対ADI比は0.15%に過ぎない。
ネオテーム
砂糖の1万倍というすさまじい甘さを有す人工甘味料で、2007年に添加物に指定されました。遺伝子組み換え作物を推進するモンサント社が製造元です。
アスパルテームに、特定悪臭物質で有毒ガスを発生する有害化学物質「2-ジメチルブチルアルデヒド」を添加して製造されます。
熱に弱く水に溶けやすいアスパルテームに対して、ネオテームは熱に強く水に溶けやすいという特徴があるので、食品業界では非常に注目されている人工甘味料です。
しかし、毒性はアスパルテーム以上といわれているので、もっとも避けるべき人工甘味料です。
ラット13 週間混餌投与及び4 週間回復性試験
SD ラット(各群雌雄各20 又は25 匹)にネオテーム(0、100、300、1,000、3,000mg/kg 体重/日)を13 週間混餌投与し、その後、0、1,000 及び3,000 mg/kg 体重/日投与群(各群雌雄各5 匹)については4 週間回復性試験を行った。
3,000 mg/kg 体重/日投与群の雄で最終体重、体重増加量及び摂餌量の減少が認められた。
最終体重及び体重増加量の減少は摂餌量の減少に伴うものであり、それらは本物質の高濃度添加によるラットの嗜好性の低下によるものと考えられる。
1,000 mg/kg 体重/日投与群の雄及び3,000 mg/kg 体重/日投与群でアルカリホスファターゼ(ALP)の上昇が認められた。
3,000 mg/kg 体重/日投与群の雄で臓器重量(肝、腎、副腎、心、脾、胸腺及び前立腺)の減少、脾比重量の減少、脳及び精巣比重量の増加が認められたが、それらの変動は体重増加抑制に付随するものと考えられる。
1,000、3,000 mg/kg体重/日投与群の雌で腎の皮髄境界部石灰化が認められたが、これは性成熟と関連して雌ラットで頻繁に観察される病変であり、4 週間回復期間終了時には認められなかった。
以上から1,000 mg/kg 体重/日以上の投与群におけるALP の上昇に基づき、本試験におけるNOAEL は293 mg/kg 体重/日※4 と考えられる。
添加物評価書 ネオテーム
繁殖試験
SD ラット(各群雌雄各28 匹)にネオテーム(0、100、300、1,000 mg/kg 体重/日)をF0 の雄に交配前10 週から計14 週間、雌に交配前4 週間及びF1 離乳までの計10~11 週間、F1 の雄に離乳から15~16 週間、F1 の雌に離乳からF2 離乳までの17~20 週間混餌投与し、二世代繁殖試験を行った。~~~~~~児動物(F1、F2)では、F1 の300 mg/kg 体重/日投与群の雄及び1,000 mg/kg 体重/日投与群の生後1 日の低体重、並びにF1 の300 mg/kg 体重/日以上の投与群及びF2の1,000 mg/kg 体重/日投与群の生後21 日の低体重がみられた。
F1 の学習能を水迷路で検査した結果、1,000 mg/kg 体重/日投与群の雄で有意な水泳時間の延長が認められたが、変動は小さく、背景データの範囲内であった。
その他、一般状態、出産児数、胎児生存率、性比、身体的、機能的発達等について、投与による影響は認められなかった。
以上から本試験において繁殖能力に影響は認められず、F1 の300 mg/kg 体重/日以上の投与群における生後1日の低体重に基づき、本試験におけるNOAEL は 96.5mg/kg 体重/日※4 と考えられる。
添加物評価書 ネオテーム
一日摂取許容量 (ADI) の設定
ADI 1.0 mg/kg 体重/日
(ADI 設定根拠資料) 二世代繁殖試験
(動物種) ラット
(投与方法) 混餌投与
(NOAEL 設定根拠所見)F1 児動物の低体重
(NOAEL) 96.5 mg/kg 体重/日
(安全係数) 100
96.5/100=0.965≒1mg
平成27年度の厚生労働省マーケットバスケット調査では、試料中の含有量が定量下限未満であったため摂取量は含まれないと仮定している。
推定摂取量は食品中の砂糖をすべてネオテームに置き換えたとしても、1~6歳で一日3.54mg、7~14歳で4.45mg、大人で3.84mg程度にしかならない。
実際には複数の甘味料を組み合わせて使う場合が多いので実際にはもっと少ない。
それだけ使用量は少ないと言うことになり、マーケットバスケット調査で定量下限未満というのもうなずける。
なお、アスパルテームと違いフェニルアラニンを遊離しないとされている。
>遺伝子組み換え作物を推進するモンサント社が製造元です。
ま、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってやつでしょう。
サッカリンナトリウム
砂糖の350~700倍の甘さ。
不純物のスルホル酸アミドを含む低純度のものは、動物実験で子宮がん、膀胱がんを引き起こしています。
1960~70年代、ダイエット食品に非常に多用されました。
高純度のものは無害との報告が米国で出ていますが、中国製のサッカリンナトリウムなどは注意が必要です。
サッカリンと言えば以前は人工甘味料の代名詞と言っても良いぐらいだったが、昨今は他の甘味料に押され落ち目ではある。
使用量が多すぎると苦みを感じるという問題もあった。
>高純度のものは無害との報告が米国で出ていますが、中国製のサッカリンナトリウムなどは注意が必要です。
中国産は危険というロジックだろうが、中国産であろうと国内で扱うには食品衛生法の適用を受けるわけで、この手の先生連中の常套手段。
平均摂取量は1人あたりの1日摂取量は0.101mg、対ADI比は全年齢でも0.0%以下。
なお、「Nature」で2014年に掲載された論文で、人工甘味料をマウスに投与する実験で、腸内微生物相の構成が変化し肥満の原因になるとしていたが、サッカリンをヒトのADI(3.8mg/kg体重/日)相当量を長期投与した結果であった。
微生物学:人工甘味料の有害な影響
アドバンテーム
砂糖の2~5万倍の甘さを持つモンスター人工甘味料。
味の素がアスパルテームを元に開発し、2014年に食品添加物に指定されました。
ネオテーム同様、避けるべき人工甘味料です。
甘味料のニューフェースであり、アスパアルテームと同様にアミノ酸系の甘味料である。
評価に用いた試験成績は、アドバンテームを被験物質とした体内動態、遺伝毒性、急性毒性、反復投与毒性、発がん性、生殖発生毒性、アレルゲン性、一般薬理、ヒトにおける知見等に関するものである。
本委員会としては、アドバンテームの体内動態、一般薬理及びヒトにおける知見を検討した結果、安全性に懸念を生じさせるようなものはないと判断した。
本委員会としては、アドバンテーム及びその分解物について遺伝毒性の懸念はないと判断した。
本委員会としては、アドバンテームについての急性毒性、反復投与毒性、発がん性、生殖発生毒性及びアレルゲン性の試験成績を検討した結果、ウサギを用いた出生前発生毒性試験においてアドバンテーム 1,000 mg/kg 体重/日以上投与群で母動物に認められた消化器障害及びそれに伴う一般状態の悪化を投与に起因する変化と考え、その下の用量である 500 mg/kg 体重/日をアドバンテームの毒性に係る最小の NOAEL と考えた。
また、発がん性は認められないと判断した。
本委員会としては、認められた毒性所見及び我が国において使用が認められた場合の添加物「アドバンテーム」の推定摂取量(3.57 mg/人/日(0.0714 mg/kg 体重/日))を勘案すると、添加物「アドバンテーム」の ADI を特定することが必要と判断した。
本委員会としては、ウサギを用いた出生前発生毒性試験の NOAEL 500mg/kg 体重/日を根拠とし、安全係数 100 で除した 5.0 mg/kg 体重/日を添加物「アドバンテーム」の ADI とした。
添加物評価書 アドバンテーム
評価書の中で、国内での砂糖、異性化糖、加糖調整品(砂糖量に変換)の年間需要量を基に、すべてアドバンテームに置き換えた場合の、1日の推定摂取量は0.0714mg(mg/kg体重/日)で、体重50kgの大人で1日3.57mgと推定している。
これをADIの5(mg/kg体重/日)と比較すると1.4%にしかならなず、実際には複数の甘味料を組み合わせて使う場合が多く、実際の摂取量はもっと少ない量になるであろう。
甘味料に限らず、食品添加物の安全性件のため通常ではあり得ない量を投与する。
そして、無毒性量(複数の用量群を用いた反復投与毒性試験,生殖・発生毒性試験などの動物実験において,毒性学的なすべての有害な影響が認められなかった最高の暴露量、NOAEL)を出し、さらに安全係数(通常は100)で割り、1日許容摂取量(ADI)を算出している。
安全性評価のための大量投与の結果を持ち出しても全く意味が無い。
まして、甘味料に関しては平均的な摂取量は1日許容摂取量(ADI)を大きく下回っている。
XXが危険という記事等は、「いわゆるジャーナリスト」の煽り商法としか思えない。
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