ビジネスジャーナルのバカ記事、納豆の健康リスク
ビジネスジャーナルに相変わらずアホ記事が載っている。
スーパーの安い納豆の知られざる「健康リスク」
納豆が栄養豊富でヘルシーな食べ物であることに異論はない。ただし、それはあくまで“本物の納豆”の場合の話だ。
圓尾氏によると、「日本人のほとんどは、昔ながらの製法でつくられた納豆を食べていないと思います」という。
「スーパーに並んでいるような大量に流通する納豆は天然のものではなく、商品のために開発された納豆菌を使っています。
また、生産効率を上げるためには農薬が欠かせないのです」(同)
もっとも、その程度の“ニセモノ納豆”なら、一生食べ続けたとしても人体に影響はない。
しかしながら、オーガニック食品にこだわるような食に対する意識の高い人々は、そうした納豆を敬遠するという。
本来、納豆は自然のワラと大豆によってつくられる。ワラに付着する天然の納豆菌が大豆で繁殖して発酵することで、食卓に並ぶ納豆ができるのだ。
ところが、スーパーマーケットに並ぶ多くの納豆は、こうした手間のかかるつくり方はされていないという。
納豆は煮たり蒸したりした大豆を、納豆菌で発酵させた食品の事で、スーパーで売られている納豆は正真正銘の納豆である。
納豆菌は枯草菌の一種で、枯草菌の中でも納豆特有の粘りを作り出すものが納豆菌と呼ばれている。
納豆菌を含む枯草菌は芽胞形成菌で、環境が悪化すると芽胞と呼ばれる、耐熱性や耐乾燥性をもつきわめて耐久性の高い芽胞を作りだす。
稲わらには納豆菌の芽胞が多数付着している。
古典的な納豆の製造方法は、稲わらで藁苞(わらづと)を作り熱湯で数分間煮沸する。
煮沸することにより稲わらに付着する細菌は死滅するが、納豆菌は芽胞のため生き残る。
煮沸したばかりの藁苞に、煮た大豆を熱いまま詰めて、40℃前後で保温するとできあがる。
以前に、実際に稲わらで納豆を作った事があるが、品質が安定しない。
温度管理など同様に行っても、粘り方が違ったり、臭いが異なったりしたり、発酵臭はするものの粘りが全くなかったりする。
これは一口に納豆菌といっても色々な種類があり、作るたびに納豆のできあがりが異なる事になる。
納豆菌以外の枯草菌が増殖すると、粘りが全くない納豆???ができあがったりする。
わら納豆を作るには非常に手間暇がかかる訳である。
古典的な納豆は品質や衛生面に問題があり、食中毒の多い食品でもあった。
純粋培養した納豆菌を使い、安定した安全性の高い納豆の作り方を開発したのは、納豆博士と呼ばれた半澤洵であった。
半澤洵-札幌市
純粋培養した納豆菌を煮た大豆にまぶし、経木の容器で発酵させた半澤式改良納豆製造法は、経木の容器が発泡スチロール製容器に変わっただけで、今も使用され続けている。
純粋培養した納豆菌を使う事で雑菌が入りにくくなり、半澤式改良納豆製造法により、納豆は安定した、衛生的にも安全性の高い食品になった訳である。
例のトンデモグルメ漫画の「美味しんぼ」で、発泡スチロール容器はアンモニア等を吸収しないためアンモニア臭いなど書いてあったが、発酵終了後冷却することでアンモニア臭は押さえられる。
現在スーパーで売られている納豆でアンモニア臭いと感じることは無い。
アンモニア臭のする納豆があれば、温度管理が十分出なかった可能性が有る。
>「スーパーに並んでいるような大量に流通する納豆は天然のものではなく、商品のために開発された納豆菌を使っています。
開発したと言うより、自然界に存在する納豆菌を選別、純粋培養したもので納豆菌じたいは天然の物である。
納豆菌として有名なのは「宮城野菌」「成瀬菌」「高橋菌」の3種類が有名であるが、これも自然界に存在した納豆菌を選別した物である。
多くの納豆メーカーで使用されているが、大手メーカーは自前で収集している場合が多い。
納豆の大手メーカーのタカノフーズは、自前で収集した2000種類の納豆菌を所有するという。
タカノフーズ
納豆菌を選別することにより、臭いの少ない納豆や、ビタミンKの多い納豆を製造することが出来る。
ミツカンの特保の納豆「ほね元気」は、20,000種の納豆菌から選別した納豆菌を使用したとしている。
ビタミンK2量を向上させる「ほね元気」が納豆で初の特定保健用食品に
>また、生産効率を上げるためには農薬が欠かせないのです。
そもそも、納豆の生産効率を上げる農薬って何?
いい加減な事を書いてますね。
しかも、納豆は国民食といわれる一方で、原料となる大豆の国内自給率はわずか7%にすぎない。
そのため、90%以上を輸入に頼っているのが現状だ。そこでクローズアップされるのが「遺伝子組換え」の問題である。
「アメリカの大豆の9割以上は遺伝子組換えです。実は、日本はこの遺伝子組換えの大豆を大量に輸入しています。
それらは、たとえば大豆油などの遺伝子組換えの表示義務がない食品に化けていたりします。
遺伝子組換えと非遺伝子組み換えは分けて管理されているといいますが、その管理は雑ともいわれ、混ざることもおおいに考えられます」
この様な安全性に完璧は無いが、危険だと言われているが遺伝子組み換え食品の具体的な健康被害は報告されていないんだが。
>しかも、納豆は国民食といわれる一方で、原料となる大豆の国内自給率はわずか7%にすぎない。
油脂用を含めた数字で、油脂用を除いた食料用の大豆の自給率は25%である。
大豆のまめ知識/農林水産省
納豆とセットになっているタレや辛子に含まれる添加物だ。
「人体に影響がないとされてはいますが、農薬は使われていますし、タレや辛子には大半のものに合成着色料や添加物が入っています。
もっといえば、辛子の原材料であるウコンがどこから輸入されているかは、生産会社のホームページを見ても記載されていない場合があるのです。
そのため、流通経路がわからないことに不安を抱く人もいます」
おいおい、辛子の原料はからし菜の種子でウコンじゃないよ。
ちなみに国内での生産は福井県などがあるが、ほとんどはカナダ産。
食料自給率の向上と食料安全保障の確立に向けて
着色料としてウコンを使っているケースも有るが、輸入ウコンの80%はインド産で、中国産20%、その他0.1%。
「うこんの輸入」について/神戸税関
さらに、納豆のタレに含まれる添加物の果糖ぶどう糖液糖はジュースなどに入っている“甘味の元”で、原材料はトウモロコシ。
こちらも日本はほぼ100%を輸入に頼っており、最大の相手国はアメリカだ。
アメリカのトウモロコシの遺伝子組換え率は7割以上とされる。
大豆と同じように、どこまで厳格に食材の仕分けが行われているかわからないのが実情だ。
油脂や異性化糖には遺伝子が残っていないから表示義務が無い。
醤油や味噌には「遺伝子組換えでない」の表示があるが、発酵食品ではたとえ遺伝子組換えの材料を使用しても、現在の技術では検出が出来ない。
遺伝子組換えの大豆を使った醤油に「遺伝子組換えでない」の表示をしたとしても、現時点ではバレない訳。
遺伝子組み換え食品の危険性を主張する向きは多いが、具体的な遺伝子組み換え食品による健康被害は、現時点では報告は無い。
(遺伝子組み換え食品による健康被害を訴えているケースも有るが、エビデンスなし)
「納豆に含まれる納豆菌は、繁殖能力や耐久性がずば抜けて高い。
日本酒をつくる工場では、従業員は普段から納豆を食べることが禁止されているほどです。
健康に気を使って食べるのであれば、もう少し納豆に興味を持ってほしいと思います」(同)
より安全な納豆を選ぶための知識を、消費者自身が身につける必要があるのかもしれない。
↑これはスーパーで売っている納豆も同じ事。
ハッキリってスーパーで売っているパック入り納豆は、きちんと温度管理などしていれば非常に安全な食品である。
わら納豆もわずかに製造されているが、現状では嗜好品に近い存在と言えよう。
しかし、こんな馬鹿馬鹿しい記事で報酬が得られるとは実にうらやましい限りではある。
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