また郡司和夫センセがいい加減な事を書いてる!!
郡司和夫センセがビジネスジャーナルに『コンビニの菓子パンは危険!栄養なく発がん性のある添加物大量投入…子供は食用厳禁!』って記事を書いている。
コンビニの菓子パンの大半は、製粉大手企業が製造した冷凍パン生地を使用しています。冷凍パン生地は摂氏マイナス32.2~40度という低温で急速凍結されています。このような低温では、ビタミンや酵素のような栄養素はまたたく間に死滅します。タンパク質も変性している恐れがあり、小麦アレルギー増加との関連も疑われています。
ビタミンは低温で瞬く間に死滅はしない、というか生物で無いビタミンが死滅しようが無い。
国民生活センター「冷凍野菜の比較テスト結果」より
図は生野菜と冷凍野菜の栄養価の比較で、円が生の栄養価で折れ線が冷凍の栄養価を示していている。
これを見ても冷凍によりビタミンが瞬く間に死滅(損失)は無いのが判る。
日本冷凍食品協会のサイトでも、「低温で急速に凍結された冷凍食品はおいしさや栄養もそのまま。」と書いている。
タンパク質は低温でも変性するが、アミノ酸が変化して栄養的な価値が変わるわけでもないし、パンを焼くときは熱変性をしてしまうわけで、タンパク質の低温や熱による変性でアレルギーって聞いた事ないです。
また、酵素はタンパク質で出来ていて、たとえ残っていたとしてもパンを焼く際の熱で失活してしまう。
急速凍結ではイースト菌も凍結障害を起こしてしまうので、普通のパン製造に比べ倍以上のイースト菌を添加します。
これも大きな間違い。
食品を冷凍すると含まれる水分が凍り始め、水が凍ると体積が増え氷の結晶ができるが、氷の結晶が大きいと組織を破壊し、結晶が小さいとダメージが低い。
氷結晶が生成する温度帯は「最大氷結晶生成帯」と呼ばれ、ほぼほぼ-1~-5℃の範囲となっていて、この温度帯を長い時間をかけて通過するほど、氷結晶は大きくなる。
かねふく、めんたいこ物語
急速凍結こそ品質保持ができる。
これは生体でも同じ事で、急速凍結することで細胞内の水分が大きな結晶になり細胞を破壊する事を防ぐ。
牛の種付けのために精子を冷凍保存するし、最近は人間の精子も冷凍保存できる。
精子を冷凍するには、液体窒素を使い一気に超急速凍結する。
はらメディカルクリニック
精子を凍結させるときに、チンタラ緩慢凍結すると精子内の水分が大きな結晶を作り精子を破壊してしまう。
これは酵母でも同じ事で、急速凍結して「最大氷結晶生成帯」に曝される時間をできる限り短時間にする事で、酵母の低温障害を低減させ、酵母自体も冷凍耐性酵母を使用する。
パン生地における冷凍障害/久保さつき,水谷令子
パン酵母の低温障害と冷凍耐性酵母/河合弘康
また、発酵を助けるためにL‐システイン塩酸塩、臭素酸カリウム、L‐システイン塩酸塩、乳酸カルシウムといった発がん性の指摘のある添加物が使われていますが・・・
臭素酸カリウムは小麦粉改質材で発酵には関係なし。
L‐システイン塩酸塩、乳酸カルシウムに発がん性があるとは聞いていないが・・・
郡司和夫センセ、食品ジャーナリストを名乗っている割にはお粗末すぎ。
ただし、菓子パンの栄養バランスがよろしくないのは間違いなく、菓子パンだけ食べるといった食生活は止めませう。
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