トンデモ系郡司和夫センセも週刊女性で活動中

 

 トンデモ系科学ジャーナリスト渡辺雄二センセに続き、トンデモ系ジャーナリストの郡司和夫センセも週刊女性で活躍中の様で・・・。
 サーモンには発がん性物質、ネギトロは植物油脂づけ「食べてはいけない」回転ずし  

 まず、お茶が危ない。激安ずしのお茶は粉茶。普通の茶葉で入れる緑茶よりも、粉茶のほうが残留農薬を多く摂取することになります
 緑茶に使われるネオニコチノイド農薬は、アメリカやフランスではすでに規制が始まっています。飲み続けると人間の脳や神経系に悪影響を与えるという検査結果もあります

 EUなどで規制しているんはネオニコチノイド系のうち
 クロチアニジン
 イミダクロプリド
 チアメトキサム
 の3種類
 それもヒトへの健康への影響では無く、ミツバチを主にした花粉媒介昆虫に対する規制。
 そのため温室の様な閉鎖環境では規制対象外。
 Some facts about neonicotinoids European Commisioon  

 1位 養殖も天然も毒まみれマグロ
 マグロには、ダイオキシンやメチル水銀が大量に蓄積。ダイオキシンは催奇性、発がん性があり、免疫系を破壊する。

 マグロに限らず、有機水銀を含まない魚介類は無く、食物連鎖の上位の魚類ほどメチル水銀化合物の濃度が高くなるのは事実。

 メチル水銀化合物での健康被害として、水俣病があり中毒性中枢神経系疾患であった。
 メチル水銀は、ほとんど100%腸管から吸収され、腎臓、肝臓、脳などの臓器に蓄積し、その後、尿、糞便、頭髪などから排泄され、脳・血液関門や胎盤などのバリアーを通過して、脳や胎児に移行する。
 人体内のメチル水銀は、生物学的半減期が70日とされ、いつまでも体内に留まることはなく、一定濃度以下のメチル水銀であれば、毎日摂取しても中毒量に達することは無い。
 FAO/WHO合同食品添加物専門家会合(JECFA)は、水銀の暫定的耐容週間摂取量(PTWI)を1.6μg/kg体重としていて、体重50kgのヒトの一日あたりの量に換算すれば11.4μgとなる。
 平均的な日本人の、食品由来の水銀摂取量は8.1μgであり、通常の食生活では健康への被害はない。
 食品から摂取する水銀と、その人体への影響とは?  
 食品安全委員会における食品健康影響評価において、特に水銀の悪影響を受けやすいと考えられる対象者(ハイリスクグループ)は胎児とされ、妊婦に対しては厚生労働省が注意すべき魚介類と酒類を示している。
 妊婦のが注意すべき接種量と種類として
 キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ
 1週間あたり80g 1回
 マカジキ、ミナミマグロ
 1週間あたり80g、2回
 魚介類の消費形態ごとの一般的な重量は以下のとおり。
 寿司、刺身  一貫または一切れ当たり  15g程度
 刺身    一人前当たり  80g程度
 切り身    一切れ当たり  80g程度
 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて

 ダイオキシン類の1日の体重1kgあたりの許容量(TDI)は 4 pg TEQである。
 ダイオキシンは酒類により毒性が異なるため、、各異性体の量にそれぞれの毒性の強さの係数(TEF、毒性等価係数)を乗じた値の総和として表わすのが一般的となっていて、それがTEQである
 日本人の1日あたりのダイオキシン類の摂取量は、体重1kgあたり次の通り。
 平成30年度  平均0.51 pg TEQ/kg bw/日(範囲:0.25~1.13 pg TEQ/kg bw/日)
 平成26年度  平均0.69 pg TEQ/kg bw/日(範囲:0.26~2.02 pg TEQ/kg bw/日)
 平成16年度  平均1.41 pg TEQ/kg.bw/日(範囲:0.48~2.93 pg TEQ/kg bw/日)
 平成30年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について
 平成26年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について
 平成16年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について  
 食品のダイオキシン類は特に魚介類からの摂取が多い。
 ダイオキシン類の摂取量は低減する傾向にあり、平成16年度との比較で平成30年度では約1/3と大幅に減少している。
 マグロの様な魚介類だけ食べ続ける様な食事をしない限り、健康被害が現れる可能性は極めて低い。

 2位 一番人気のネタは危険度高、サーモン
 サーモンの海面養殖場には脂肪に蓄積されやすい発がん性物質のPCBやダイオキシンが自然界の数倍から10倍残留。エサに添加された合成着色料は網膜剥離を引き起こすとの説も。
 「提供されるのはマスなどの代用魚。本物ではないので、元の魚肉は白色です。代用魚のエサに人工着色料を混ぜて食べさせ、サーモンらしい鮮やかなオレンジ色に変えているのです。エサには、養殖の際に感染症や病気にかからないよう、抗生物質が大量に添加されています」

 >提供されるのはマスなどの代用魚。本物ではないので、元の魚肉は白色です。
 サケとマスの種としての境界は厳密では無く、どちらもサケ目サケ科の魚類であり、サケ類とマス類の交配が出来るくらい近い関係であり、たとえばマス類を使った弁当を鮭弁とすることは認められている。
 マスをサーモンと呼ぶのは何ら問題無い。
 さけますQ&A  
 >代用魚のエサに人工着色料を混ぜて食べさせ、サーモンらしい鮮やかなオレンジ色に変えているのです。
 サケは餌として摂取する甲殻類に含まれるアスタキサンチンというカロチノイド色素で、これが蓄積していわゆるサーモンピンクという色になる。
 以前は合成アスタキサンチンを使っていたこともあったが、現在は藻類や菌類などから抽出されたアスタキサンチンの方がコストが低くこちらが主流。
 アスタキサンチンの魅力 富士化学工業  
 Panaferd®(アスタキサンチン含有混合飼料)  
 ナチュアスタ あすかマニマルヘルス  
 藻類や菌類由来のアスタキサンチンは、化学合成アスタキサンチンの使用が認められていないオーガニック認証食品の飼料としても用いられる。
 ちなみにアスタキサンチンは、高い抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子として働いていると考えられる。アスタキサンチンの肌への抗酸化力はβ-カロテンの約10倍、コエンザイムQ10の約800倍、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍にも達するとされるが、ヒトが摂取した場合の有効性を示す信頼のあるデータは無いとsれる。
 
 >エサには、養殖の際に感染症や病気にかからないよう、抗生物質が大量に添加されています。
 魚介類に使用する医薬品の種類と使用基準はあり、違反すれば食品安全法違反。
 水産用医薬品の使用について 
 使用基準を遵守しないと残留基準を超え違反となる。
 ちなみにサケマス類はニシン目魚類となる。
 

 3位 クズ部位と植物油脂の合体 ネギトロ
 ネギトロに使われるショートニング(植物油脂)は世界でも多くの国が禁止するトランス脂肪酸。動脈硬化、糖尿病、認知症との関係も疑われている。

 クズ部位というと品質が悪いと思わせられるが、サク取りなどした場合の端材で真っ当な食品で有ることには違いない。
 >ネギトロに使われるショートニング(植物油脂)は世界でも多くの国が禁止するトランス脂肪酸。
 ショートニング=トランス脂肪酸、というのが間違い。
 そもそも、トランス脂肪酸を添加物として認めている国は無い。
 植物油を硬化処理する際に水素添加する際に精製されるのがトランス脂肪酸。
 世の中、トランス脂肪酸フリーが進み、いわゆる水添硬化油は減り、エステル変換などに移行しトランス脂肪酸は減っている。
 ちなみにショートニングに含まれるトランス脂肪酸の平均値は、農林水産省が平成19年度に調査した値は100gあたり12gだったのに、平成27年度の調査では1/12の1gとなっている。
 平成18・19年度調査結果
 平成26・27年度調査結果

 4位 養殖の実態はすべて闇 カンパチ
 狭いいけすで超過密状態のカンパチは、抗生物質の乱用で耐性菌が検出されることも。幼児期に抗生物質を摂取し続けると肥満を誘発し、将来的には発がん性も報告されている。

 魚介類に使用する医薬品の種類と使用基準はあり、違反すれば食品安全法違反。
 水産用医薬品の使用について 
 使用基準を遵守しないと残留基準を超え違反となる。
 ちなみにカンパチはスズキ目魚類となる。
 >幼児期に抗生物質を摂取し続けると肥満を誘発し、将来的には発がん性も報告されている。
 養殖カンパチで発がんリスクは高いとは思えない。

 5位 エビからプールのにおいが? 甘エビ
 90%以上を輸入に頼る甘エビ。抗生物質入りのエサで育った後、長期輸送に備え、加工地の中国で漂白剤や発色剤づけに。日本に届いたときにはなぜかプール臭が。

 甘エビの正式な名称はホッコクアカエビ(北国赤海老)で、寒冷地の深海に生息する。
 日本食品名産図鑑アマエビ    
 >90%以上を輸入に頼る甘エビ。抗生物質入りのエサで育った後・・・
 甘エビは養殖では無く漁によるもの
 >長期輸送に備え、加工地の中国で漂白剤や発色剤づけに。日本に届いたときにはなぜかプール臭が。
 北国赤海老の名前の通り元々赤色のエビで、漂白や着色など不要。
 輸入品は冷凍で加工は不要,わざわざ経費をかけて中国まで持って行って加工などしない。
 郡司センセ、エビの知識は皆無とおもわれ。

 6位 卵焼きの原材料は粉と液? 卵焼き
 外食産業で広く使用されている粉末卵だが、12年前には中国産全卵紛からメラミン粉が検出、液卵からはサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌が検出されている。

 卵焼きに使われるのは液卵。
 細菌数は基準が有り、外れれば食品衛生法違反。

 7位 厚化粧で白塗り! イカ
 本来のイカの色は薄黄色。白くするために漂白し、乾燥を防ぐためのソルビトール・還元水飴などを塗布。

 回転寿司のばあい、大抵は塩水洗浄、皮むき冷凍で納入される。
 こんな風に・・・  
 >乾燥を防ぐためのソルビトール・還元水飴などを塗布。
 これはスーパーなどで、工場で加工し惣菜として販売されるイカソーメンなどの場合。

 8位 女性ホルモン注入? うなぎ(養殖)
 抗菌剤と抗生物質だけでなく、成長促進のためのホルモン剤で一気に育てたうなぎ。人体への影響も大。

 そもそも魚類に登録された成長促進ホルモン剤はない。
  水産用医薬品の使用について 
 トンデモ系の郡司センセらしいトンデモコメント。

 9位 にぎり以外も危ない 明太子
 人気の明太子は酸化防止剤、調味料、発色剤、甘味料と添加物を食べているようなもの

 市販品だろうが、業務用だろうが使用基準は同じ。
 明太子ばかり喰えばともかく、通常の摂取量なら特段問題は無い。
 一番のリスク要素は添加物では無く食塩。

 10位 タレにタール系色素 あなご
EUでは警告表示が義務づけられている石油由来のタール系着色料がタレに。

 >石油由来のタール系着色料がタレに。
 現在はタール系と言うが、石油由来ではない。
 ちなみに蒲焼き類のタレに使われるとすればカラメル色素。

 実ははワサビも危ない!
 激安ずしのワサビの正体はホースラディッシュ。着色料、香料、増粘多糖類で偽装している。

 ホースラディッシュの別名は、山ワサビ、西洋ワサビで同じアブラナ科の植物で、辛み成分もワサビと同じ。
 練りワサビでは、日本加工わさび協会の基準においては原料わさびのうち本わさび(ワサビ)を50%未満使用している場合は「本わさび入り」、50%以上使用している場合は「本わさび使用」を表記して良いとしている。
 >着色料、香料、増粘多糖類で偽装している。
 粉ワサビを本ワサビとして売れば偽装だが、粉ワサビとして売っている以上偽装とは呼べない。
 ちなみに香料、増粘多糖類を使っているのは練りワサビ。
 回転寿司で使っているのは粉ワサビで、原材料は西洋ワサビ、着色料としてはクチナシ、ベニバナなどが普通で、カラシ粉が入っている場合もある。
 粉ワサビが危険とは思えないが・・・・・・。

 週刊女性に科学的リテラシーがあるとも思えないが、郡司センセの様なトンデモ系のヒトのコメントを使うからトンデモ記事となってしまう。

 

 

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