週刊女性のアホ記事、小薮センセ、郡司センセ等

 

 以前、ビジネスジャーナルで活動していた小薮浩二郎センセや、郡司和夫センセたち、ビジネスジャーナルの残党の先生たちが週刊女性で活動中の模様。
 惣菜が老化を早め、おにぎりが居眠り運転の原因に、スーパー&コンビニの「危ない食品」  

 「まずおにぎりとサンドイッチなどの惣菜パンが危険。理由はグリシンという添加物です」(小薮さん、以下同)
 グリシンは簡単な構造のアミノ酸のため、非常に安価で化学合成できる。グリシンは菌の増殖を抑制する作用があるので、日持ち向上剤(短期間の腐敗を防ぐ添加物)としても使われる。
 「便利な添加物なので、スーパーやコンビニの惣菜、もちろんおにぎりやサンドイッチにも使われていますが、このグリシンには催眠作用がある。グリシンを主成分とする睡眠改善サプリが売られているのはご存じでしょう」
 同サプリの服用量は就寝前に1包(3g)とあるが、これはおにぎり1つに含まれるグリシンの量とほぼ同じ。
 「営業途中のサラリーマンやトラックの運転手さんが、コンビニおにぎりやサンドイッチを食べた後に車を運転したら、どうなりますか。急な眠気を起こして交通事故を起こす危険性もある」

 グリシンの薬理作用ははっきりしているが、催眠作用は無い。
 健康食品のグリシンは、睡眠に対する作用があるか?(福岡県薬剤師会) 

 グリシンはアミノ酸のひとつで、生体内ではセリンより生合成され、クレアチン、ポルフィリン、プリン、グルタチオンの原料となる。グリシンの摂取により末梢血流が増加し熱放散を促し、睡眠と関係が深い「深部体温」が低下して、睡眠の質が向上することが示唆されており、ヒトに対して以下の報告がある。ただし、グリシンは抗精神病薬のクロザピンの効果を減弱させる報告があり、同時使用は避ける。
 〔不眠傾向患者171名 (平均47.1±13.3歳、日本) を対象とした臨床試験〕
 グリシン3g/日を就寝の30分~直前に、4週間摂取させたところ、睡眠深度、中途覚醒回数等の改善がみられた。
 〔健常者11名 (平均40.5±10.1歳、日本) を対象としたプラセボ対照クロスオーバー単盲検無作為化試験〕
 グリシン3g/日を就寝前に摂取させたところ、睡眠満足感、寝付きの状況、睡眠時間、日中の眠気、日中の認知機能に改善がみられた。

 グリシン作用は睡眠状態になってから、対なの深部体温を下げ、深い眠りにつきやすくするもので催眠作用がある訳では無い。
>「営業途中のサラリーマンやトラックの運転手さんが、コンビニおにぎりやサンドイッチを食べた後に車を運転したら、どうなりますか。急な眠気を起こして交通事故を起こす危険性もある」
 
運転手が居眠り運転するほどの催眠作用があるとするなら、もう医薬品レベルで規制対象になりかねず食品に使用は出来ない。
 食べ過ぎで眠くなることは有り得るが、グリシンの作用で居眠り運転など先ずあり得ない。
 グリシンを使った健康補助食品で有名なのは、味の素の機能性表示食品のグリナ。
 グリナ 味の素   
 味の素のサイトを見ても、『睡眠アミノ酸”グリシン”がすみやかに深催眠をもたらし、睡眠の室を向上をサポート』と書かれていて、と書かれている。
 グリシンを摂取して居眠り運転になるほどの催眠作用がるなら、機能性表示食品では無く医薬品レベル。

 ちなみにグリシンの静菌作用は、細菌の細胞膜に含まれるペプチドグリカンの生成を阻害するため。
 ペプチドグリカンはヒトの細胞には含まれないから、ヒトの健康に影響が出ることは無い。

 グリシンが過剰に存在するとアラニンの替わりにペプチドグリカン前駆体に取り込まれ,ペプチドグリカン合成酵素との反応が弱まり,ペプチドグリカンの合成が阻害され,さらにはペプチドグリカン自身の構造が不安定になることより,微生物の生育を阻害すると報告されている.グリシンはペプチドグリカンに作用するため,この構造を持たない真菌類には効果を示さない。
 もちろんヒトの健康に悪影響を与えることはない。
 主要な保存料・日持向上剤の抗菌メカニズム 

 ちなみにグリシン単独で使う場合は、1%を超えるとくどい甘みが出るため、通常は1%以内で使用し、同じく静菌作用のある有機酸との併用も多い。
 天然物由来添加物による殺菌・静菌技術  
 砂糖の70%程度の甘みがあり甘味料や、グルタミン酸塩や核酸系の調味料と併用で旨味調味目的や、酢慣れ、塩慣れの作用が有り、酸っぱさや塩辛さを和らげる作用がある。
 グリシン百科 有機合成薬品工業  
 グリシンの法的な扱いは対象外物質(食品衛生法第11条第3項の規定により人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物質)となっている。
 対象外物質  

 お次は郡司和夫センセ

 「そしてずっと浮いている具も変。以前、老舗の練り物店の社長に聞いた話ですが、某コンビニ大手に練り物を卸す仮契約を結んだところ、『おでんのだし汁の中で練り製品が8時間浮いていること』という仕様を要求されたそうです」(郡司さん)
 ところがどうしても具が沈んでしまう。同じ業界の知り合いに相談したところ、
 「『まじめに作るからだよ、原料のすり身にリン酸塩とソルビットをガンガン入れたら浮くぞ』と言われたと。社長は練り物店としての矜持(きょうじ)から仮契約を解除したところ、違約金で250万円を要求されたそうです」(郡司さん)

 リン酸塩とソルビットをガンガン入れても練り物は浮きません。
 リン酸塩と言っても練り物で結着剤として使われるのはピロリン酸塩で、表示はポリリン酸塩、リン酸塩となる。
 ソーセージやカマボコなどが歯ごたえのある弾力が出るのは、動物や魚の筋肉に含まれるタンパク質のアクチンとミオシン、それが結合したアクトミオシンによる。
 アクチン、ミオシンーー>>アクトミオシン-->>アクチン、ミオシンと、アクチンとミオシンが結合してアクトミオシンになり、またアクチンとミオシンに分かれる、を繰り返し筋肉が伸縮する。
 アクチンとミオシンは塩水に溶ける性質が有り、挽肉や魚のすり身に食塩を混ぜて練るとアクチンとミオシンは、挽肉やすり身に含まれる水分に溶け込む。
 それを加熱するとアクチンとミオシン結合してアクトミオシンになるが、その際にアクトミオシンが立体的な格子状になるため、歯ごたえのある弾力が出る。
 詳しくは紀文食品のウェブサイトに載っている。
 「かまぼこ」のおいしさ “弾力”とは  
 アクトミオシンがアクチンとミオシンに分かれるのは、生体の筋肉に含まれるリン化合物の、アデノシン三リン酸(ATP)の作用による。
 動物や魚が死んで時間がたつとATPが消失してしまい、アクトミオシンがアクチンとミオシンに変わらなくなり、この状態がいわゆる死後硬直となる。
 この状態の肉や魚肉では弾力のあるソーセージやカマボコなどは作れない。
 ATPの代わりになるのがピロリン酸塩で、実際にはそのさような賀が続きするように、加水分解してピロリン酸塩になるメタリン酸塩など複数の縮合リン酸塩を混ぜて使うのが普通。
 表示はポリリン酸塩、リン酸塩などになるが、これを入れても浮かぶ練り物はできない。
 ソルビットは練り物の保水性を良くするためで、これも浮かぶ練り物は出来ない。

 浮かぶ練り物を作るには内部に空気を含ませれば良くて、具体的な例はハンペンで、内部に多数の気泡を含むため。
 他に浮きそうなおでん種は、がんもどきや巾着など。
 がんもどきは潰した豆腐に具材を混ぜて油で揚げた物で、空気を含みやすいし、巾着は油揚げの袋に空気が入るため。

 浮く練り物を作るのは簡単で、増粘剤を加えて練り上げて内部に気泡を作れば良く、ハンペンが良い例で、魚のすり身とすりおろした山芋を混ぜて練り上げ、内部に気泡を作る。
 粘りのある山芋が天然の増粘剤と成り、ハンペンの内部に気泡を作るからスポンジ状になる。
 キサンタンガム、カラギナン、グァーガム等を混ぜて練り上げれば浮かぶ練り物は作れる。
 浮かぶおでん種の件、以前ビジネスジャーナルに全く同じ記事を書いている炊けど、ホントにそんな要求があったのかね?
 それに浮かぶ練り物を作るのは難しくは無いけど。

 「豆腐や魚からタンパク質をとるのと、タンパク加水分解物とアミノ酸等を摂取するのでは大きく違う。それは塩酸を加えて加熱処理をしている点です」(小薮さん)
 肉や魚のタンパク質は胃、腸で消化(加水分解)され、アミノ酸となって吸収される。タンパク質に塩酸を加えて加水分解すると、アミノ酸以外に多種の物質が発生してしまう。業界は減らす努力をしているが、例えばDMCP、DCPのような発がん性が疑われる遺伝毒性を持つものも生成されてしまうのだ。

 >タンパク質に塩酸を加えて加水分解すると、アミノ酸以外に多種の物質が発生してしまう。
 タンパク加水分解物は調味用として、国内外で様々な食品に使用されている。
 クロロプロパノール類の事で、塩素と脂質が高温で反応して出来る物質で、生成する主なクロロプロパノール類は3-MCPD で、1,3-DCPも副次的に生成され、得に問題にされるのが3-MCPD。
 タンパク加水分解物だけで無く、料理などで食塩と脂質が反応しても出来る。
 クロロプロパノール類の低減技術は確立している。
 塩酸でタンパク質をアミノ酸に分解した後に、水酸化ナトリウムで塩酸を中和して塩化ナトリウム(食塩)にするわけだが、更に水酸化ナトリウムを加えてクロロプロパノールを加水分解する。
 その後塩酸を再度加えて水酸化ナトリウムを中和させる方法で、日本で開発された技術で現在は外国でも広く使用され、食品の安全性と品質に関して国際的な基準を定めているコーデックス委員会のコーデックス規格CAC / RCP 64-2008として定められている。
 CAC / RCP 64-2008  

 JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)は3-MCPDの耐容一日摂取量(人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される量)を、体重1kgあたり4μgに設定している。
 日本における食事由来の3-MCPD脂肪酸エステル摂取量(3-MCPDに換算。以下同じ)について、国民平均では0.1μg/kg体重/日、哺乳量全量を乳児用調製粉乳によったとの仮定の下での乳児では、5~7μg/kg体重/日と推計している。
 食品からの3-クロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)脂肪酸エステルの摂取       日本人の摂取量は耐容一日摂取量の4μg/kgを大幅に下回っているが、乳児は4μg/kgを上回っている。

 ア.JECFAが耐容一日摂取量の設定に用いた動物試験における投与量(1.97~37.03mg/kg体重/日)と、食品安全委員会が乳児用調製粉乳の3-MCPD脂肪酸エステル濃度として最大値を用いて推計した乳児における摂取量とでは大きな開きがあることから、ヒトの健康影響に直ちに結びつくものではないこと、
 イ.2006年に油脂中の3-MCPD脂肪酸エステルの存在が確認される以前から、乳児用調製粉乳には含まれていたと考えられるものの、これが原因と考えられる健康被害の報告はみられないこと
等から、直ちに乳児の健康影響を懸念する必要はないと考えています。
 食品からの3-クロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)脂肪酸エステルの摂取

 要は
 ア、JECFAが動物実験に投与した量とくらべ、摂取したと想定される再々摂取量に大きな差がある。
 イ、3-MCPDが問題になる以前から乳児用調製粉乳に、3-MCPDが含まれていると考えられるが、それが原因の健康被害の報告は無い、いわば食経験が有り問題無い。
と言うことになる。
 タンパク加水分解物は非常に多くの食品に含まれ、これを避けるのは実質的に不可能と言って良く、3-MCPDはタンパク加水分解物を使っていなくても、食品の加工中や料理中に茂発生しているし、生肉などにも含まれる。
 食品の加工・調理中に生成するクロロプロパノールのリスクとその低減  

 問題になるのは、安い添加物の安全性だ。
「 添加物業界で『混ぜ屋』という仕事があります。メーカーのオーダーに応じて、いろんな添加物を混ぜたり、新しい添加物をプロモートしたりする。新しい酸化防止剤入りましたよ、みたいな仕事ですね」(郡司さん)
 混ぜ屋の情報によると、数年前から中国産の人工甘味料や、pH調整剤に不可欠なクエン酸ナトリウム等を使っているという。グルタミン酸ナトリウムも30%程度はやはり中国製だ。
 「これらの中国産製品は、本来の工程をすっ飛ばしてコストを下げるため、圧倒的に安い。しかし混ぜ屋の間でも、中国産の質の悪さは評判。輸入の際に食品衛生法で摘発されるケースも」(郡司さん)

 >混ぜ屋の情報によると、数年前から中国産の人工甘味料や、pH調整剤に不可欠なクエン酸ナトリウム等を使っているという。グルタミン酸ナトリウムも30%程度はやはり中国製だ。
 >「これらの中国産製品は、本来の工程をすっ飛ばしてコストを下げるため、圧倒的に安い。しかし混ぜ屋の間でも、中国産の質の悪さは評判。輸入の際に食品衛生法で摘発されるケースも」
 中国製=粗悪という、トンデモ系センセ連中の毎度おなじみの台詞。
 中国製で有ろうと無かろうと、日本で使う限り食品衛生法の適用を受ける以上は、品質の悪い物は使えない。
 >輸入の際に食品衛生法で摘発されるケースも
 モニタリング検査ではねられるのは、中国製に限らないし、中国製食品が違反が多いと言う奴らがいるが、中国製の扱い量が多い、いわば分母が大きいからで違反率は低い。
 >しかし混ぜ屋の間でも、中国産の質の悪さは評判。
 郡司センセのいう元混ぜ屋だが、添加物の多くは中国製で品質はごく普通。
 ビタミン類は医薬品グレードも含めて、中国の生産量はダントツで、国内生産はほとんど無く、欧米も同様に中国からの輸入が普通。
 医薬品などでも中国史か生産していない物もある。

 セファゾリンナトリウムという抗生剤があるが、日常に存在する黄色ブドウ球菌やレンサ球菌に作用する抗菌薬で、開発されてすでに半世紀がたつが、今でも手術後の感染予防にはなくてはならない重要なキードラッグとされている。
 セファゾリンナトリウムの原料のテトラゾール酢酸は100%中国製で、それが日本を始め各国に輸出されていた。
 中国はテトラゾール酢酸を格安の値段で輸出し、日本だけでなく世界中がこの原材料を購入していた。
 食品添加物に使われる物質はほとんど特許切れで、製造も簡単なので製造も簡単で有り、生産は中国をはじめとして製造コストの安い国に流れるのは当然。
 食品添加物で国産というのは、一部だけと言っても良い。

 厚生労働省のHPでは、「食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け」「人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで」使用を認めている、と謳っている。その言葉ははたして、信じられるものなのだろうか。

 食品添加物の評価はJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)など、国際的な機関の規格や基準に準拠しているわけで、それなりのエビデンスは有る。

 群司さん&小薮さんが成分表示表をCheck!
 危険な添加物リスト
 添加物(表記名)/用途・目的/主に使われる食品/危険注意コメント
 ●グリシン/調味料・日持ち向上剤/おにぎり、パン/菌の増殖抑制のため、調理パンやおにぎりに使用される。居眠り運転による死亡注意。
 ●pH調整剤/日持ち向上剤、調味料、酸味料/おにぎり、パン、寿司、サラダ、ゆでうどん/メインの用途は保存料。ただし、食品のpH調整や調味料として使用すれば、表向きは保存料としての表記は不要。
 ●アミノ酸等(L-グルタミン酸ナトリウム、L-アラニン、リボタイドナトリウム)/うまみ調味料/弁当、惣菜類、せんべい、スナック菓子/ほとんどすべての加工食品に使われている。これを避けるのはかなり難しい。
 ●※ブドウ糖果糖液糖(異性化糖、コーンシロップ)/人工甘味料/菓子、加工肉、ソース類、スポーツドリンク/血糖値を急激に上昇させ、糖尿病のリスクを高める。食品衛生法上では添加物ではない。
 ●リン酸塩/結着剤、膨張剤、乳化剤、保水剤、pH調整/かまぼこ、ウインナー、ハム、チーズ、ラーメンの麺/いろいろな用途に使える万能添加物。いろいろな加工食品に隠れて使用されている。リンの過剰摂取で骨粗鬆症のリスクも。
 ●ソルビット(ソルビトール)/甘味料、保水剤、柔軟剤、保湿剤/ガム、あめ、カステラ、ハム、煮豆、佃煮/過剰摂取で下痢、アレルギーなどを起こすことも。
 ●βカロテン、ビタミンB2/着色料/和洋菓子、麺類、清涼飲料水、マーガリン/どちらも化学合成された着色料。ビタミンBは黄色4・5号のこと。
 ●ビタミンC(アスコルビン酸ナトリウム)/酸化防止剤/パン、かまぼこ、ウインナー、ジュースなど/ビタミンCと表記されているが、れっきとした化学合成品。
 ●カラメル色素/着色料/ソース類、しょうゆ、たれ類、飲料、ウイスキー、漬物、乳製品/法令上は天然添加物だが、合成添加物とすべき。カラメル作成時に副産物として発がん性物質が生じることも。
 ●※タンパク加水分解物/調味料/ほとんどのうまみを感じる惣菜、スナック菓子、たれ類、だし/食品衛生法上は添加物に含まれていないが、添加物以上に添加物といえる。製造過程で発がん性物質が生成されている。

全くのアホリストである。
 ●グリシン
 グリシンには催眠作用は無く、これで居眠り運転はあり得ない。 喰いすぎで眠気が誘われることはあるかも。
 ●ph調整剤
 pH調整剤や日持ち向上剤と保存料は全く別物。
 pH調整剤は酢酸やクエン酸などの有機酸が多く使われ、日持ち向上剤はグリシン、リゾチームなどで、物質名の表示のみで良く用途名は不要。
 保存料はソルビン酸や安息香酸などで、用途名と物質名の表示は必要であり、グリシンなどの日持ち向上剤が保存料として表示されることは無い。
 ●アミノ酸等
 合成品も天然由来も分子構造は同じ、体内動態も同じ。
 ●※ブドウ糖果糖液糖(異性化糖、コーンシロップ)
 ブドウ糖は効率よく吸収されいわゆる血糖値スパイクを起こしやすく、果糖は効率よく中性脂肪に変換しやすいとされ、空腹時の大量摂取は控えた方が良い。
 健康に良いと言われるハチミツも成分は似ていて、こちらも大量摂取は止めた方が良いかと。
 ●リン酸塩
 食品添加物によるリン酸化合物の摂取量はわずかという研究がある。
 人工透析専門医の団体、公益社団法人日本透析医会が発行している日本透析医会雑誌によると、食品添加物から一日に摂取するリン酸化物は、約50~60mgと推定してる。
 日本透析医会雑誌、Vol.30 No3 2015 512ページ 日本人の食事によるリン摂取量
 この研究に使われたリン酸化物の摂取量は2013年度のマーケットバスケット調査によるもので、成人のリン酸化物の摂取量は下記の通り。
 オルトリン酸:250.4mg
 縮合リン酸:  15.2mg
 合計: 265.6mg
 食品として摂取するリン酸化合物で、添加物によるものは20%程度と言うことになる。
 ●ソルビット
 バラ科ナナカマド属 (Sorbus) の植物から発見された糖アルコールのため、ソルビトールと命名され、ソルビットまたはグルシトールとも言われる。
 砂糖の70%程度の甘みがあり甘味料や保水剤として使われる。
 小腸からはほとんど吸収されないため、大腸での水分吸収が阻害されるため大量摂取すると下痢を起こし、大腸検査の前処置に下剤としても使われる。
 経口でのアレルギーはまれで、食品添加物としての使用で下痢は先ず起きない。
 ●βカロテン
 体内でビタミンAに変換される。
 天然型と合成された物があるが、科学的構造や体内動態は全く同じ。
 天然型は既存添加物、合成品は指定添加物。
 >ビタミンBは黄色4・5号のこと。
 これはホントにトンデモなコメント。 
 黄色4号はタートラジン、黄色5号はサンセットイエローFCFと呼ばれ、いずれもタール系色素でビタミンBとは全く別物。
 ●ビタミンC
 アスコルビン酸はビタミンCの化学名で、酸性が強う為に用途によりナトリウム塩が使われる事も有る。
 ビタミンCはほとんどが合成品で、食品添加物や医薬品として使われるビタミンCの多くは中国製。
 ビタミン類は栄養強化目的での添加は表示義務は無く、酸化防止剤として使う場合は表示が必要。
 天然型も合成品も科学的構造は同じで、体内動態も同じ。
 ●カラメル色素
 糖類を加熱することによるメイラード反応による色素。
 カラメル1から4まであり、副生物として4 -メチルイミダゾールに発がん性があるとされるが、実際の健康以外は不明。
 幅広い食品に使用される。
 ●※タンパク加水分解物
 製造方法は色々あるが、コスト的に酸による製法が一般的で、調味料として使用される。
 副生物のクロロプロパノール類の除去技術は確立している。

週刊女性の科学的リテラシーの無さが判る記事だが、それだからこそ小薮センセや郡司センセが活動出来るわけであろう。   

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA