南清貴センセのアホ記事、情報はリフレッシュしましょ

 

 毎度おなじみの、南清貴センセのアホ記事。
 『封印されたダイオキシン問題、蝕まれる日本人の体…生殖機能低下や腫瘍形成の恐れも』https://biz-journal.jp/2018/11/post_25415.html

 まずはゴミ問題。

 食品ゴミ以外のゴミの量も、日本は半端ではありません。
 環境省の発表によると、年間のゴミの総量は4487万トンだそうです。国民1人当たり、毎日約958グラムものゴミを出していることになります。年間だと1人320キログラムです。
 これは世界一の量ですが、ちなみに2位のフランスは1人当たり年間180キログラム、3位のドイツが140キログラム、4位のアメリカで100キログラムということですから、いかに日本人がゴミを出しているかがわかります。

 この変な数字の出所は不明だが、この辺から持ってきたのかも。
 日本のエコ活動と環境問題 
 1人当たりのゴミ排出量の真面なデータを調査したところ、国連環境計画の『Global_Waste_Management_Outlook(国際的な廃棄物管理の展望)』という資料を見つけた。
 国民1人当たりの所得別での、年間の1人当たりの都市ゴミの排出量のデータが載っている。
  
 日本は高所得グループに入っているが、ダントツで排出量の多い国はカナダで年間に約780kg、アメリカが第2位で約740kgとなっている。
 日本は約360kgで、数字は南センセの値に近いが、高所得グループの平均値の約510kgよりは少なく、高所得グループ内では低排出グループになっている。
 少なくとも日本の排出量が世界一と言うのは誤りで有る。
 Global_Waste_Management_Outlook 2015  

これだけゴミが出ているわけですから、それを始末するための焼却炉もたくさん必要です。
 日本の焼却炉の数は、やはり世界一で、1243基です。2位アメリカが351、3位フランスが188、4位ドイツが154と続きますが、国土面積などを勘案すると、いかに多いかがわかります。
 焼却能力の違いもあると思われるので単純比較はできませんが、それにしても多すぎる感が否めません。

 外国のゴミ処理は埋め立て処理が多いため。
 データは古いが、アメリカの排出量の半数以上が埋め立て、EUでは約70%が埋め立て処理とされる。
環境省、海外の廃棄物排出状況と処理処分の特徴 

 その有害物質のなかでも、特に毒性が強いということで一時は大問題となり大騒ぎとなったダイオキシンですが、最近はあまり取り上げられなくなりました。
 しかし、問題が解決したわけではなく、誰も話題にしなくなったというだけのことです。
 ダイオキシンは廃棄物中の有機物と塩素が化合して生成されますが、焼却炉は明らかにダイオキシン発生源です。
 この有害物質は私たちの体にさまざまな異常を引き起こすことがわかっていますが、特に問題なのは生殖機能の低下と、腫瘍形成、そして免疫力の低下をもたらすことだといわれています。
 日本人に不妊が多くなってきていることや、がんになる人が多いこと、アレルギーや生活習慣病も多いことなども、もしかしたら、このことと関連があるかもしれません。

 ダイオキシンの国別排出量のデータを探したが殆ど見つからなかった。
 古いデータで有るが、1997年版の生活衛生vol.41に国別のデータが載っていた。
 ダイオキシン問題と対策の動向  
「住まいの科学情報センター」にも同様のデータが有るが、こちらも20年以上前のデータである。
 ダイオキシン汚染状況に関する海外と国内の比較 
 これらの、古~いデータを見ると日本のダイオキシン濃度が1位となっているが・・・
 環境省のダイオキシン類の排出インベントリーによると、1997年に比較し20年後の2016年には約1/70に減少している。
  
 また、厚生労働省の食品を介したダイオキシン類等の摂取量調査でも減少していて、約1/3になっている。
 平成28年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について  
 食品別では、約90%が魚介類からの摂取量であるとしている。
 この事はダイオキシン類は比較的安定した物質であり、これは現在排出されたダイオキシンはわずかで、過去に排出され海洋に蓄積したダイオキシンが魚介類を介して摂取していることを示している。

 >その有害物質のなかでも、特に毒性が強いということで一時は大問題となり大騒ぎとなったダイオキシンですが、最近はあまり取り上げられなくなりました。
 >しかし、問題が解決したわけではなく、誰も話題にしなくなったというだけのことです。
 これはリスクが無くなったわけでは無いが、現実に健康被害が発生する可能性が低くなったためで有り、タイトルに有る様に封印されたわけでも無く、蝕まれる日本人という可能性が下がっているからで有る。

 >日本人に不妊が多くなってきていることや、がんになる人が多いこと、アレルギーや生活習慣病も多いことなども、もしかしたら、このことと関連があるかもしれません。
 南センセお得意の、もしもの話だが不妊や、がん、生活習慣病をダイオキシンに押しつけるのは非常に無理がある。
 ダイオキシン類のリスクが無くなったわけではないし、極力減らすべきだが、正しいデータを出さないと本当にアホ記事になります。

 >ついでにいうなら、二酸化炭素の排出量では1位アメリカ、2位中国、3位ロシアに次いで世界第4位。
 蛇足ですが現在の二酸化炭素排出量の1位は中国です。
 情報は常にリフレッシュすべきです。
 
  

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