小倉正行センセの摘まみ食い記事、輸入食品
フリーライターの小倉正行センセが輸入食品、特に中国産食品に噛みついている。
『輸入食品、9割が無検査で食卓に…中国産、突出した衛生法違反件数の多さ、野菜に要注意』
では、輸入食品の食品衛生法違反状況がどのようになっているかを見てみる。厚生労働省によると、国別違反状況は中華人民共和国が185件でもっとも多く、総違反件数に対する割合は24.2%で、違反の概ね4分の1が中国からの輸入食品ということになる。
次いで、アメリカ合衆国が136件(17.8%)、ベトナム社会主義共和国が58件(7.6%)、インド共和国(5.9%)タイ王国及び台湾(4.8%)となっている。中国、米国、ベトナムの3カ国で輸入食品の違反件数の5割を超えているが、そのなかでも中国は違反件数としてはダントツである。この間、メディアでは中国食品の安全性について特集が組まれてきたが、根拠のあることであることがわかる。
>総違反件数に対する割合は24.2%で、違反の概ね4分の1が中国からの輸入食品ということになる。
これだけ見ると中国産食品の安全性が疑われるが・・・・・・
厚生労働省 令和元年度 輸入食品監視統計
実際にどれだけ検査がされているかというと、件数ベースだと
中国;80,102
米国:17,915
アメリカより中国の検査件数は約4.5倍となっている。
検査件数から違反率を見ると
中国:185/80,102*100=0.23%
米国:136/17,915*100=0.76%
違反率では中国産よりアメリカ産が約3.3倍高いことになる。
検査件数だけでは中国産が悪そうだが、そもそも分母を明らかにしないで、件数だけ言い立てても無意味。
中国について見てみると、令和元年度(2019年度)に中国から輸入された輸入食品は、輸入件数84万2228件で382万トンも輸入されている。これに対して検査数は8万102件、検査率は9.5%であった。これに対して、185件の食品衛生法違反が摘発された。検査率は平均の8.5%よりは高いが、90%以上が無検査で輸入されている。中国からは、玉ねぎ、ネギ、ゴボウなど各種野菜が大量に輸入されており、過去にも残留農薬違反がたびたび指摘されてきた。果たして、このような低い検査率でいいのか、疑問が残るところである。
検査率が低いと問題視されることが多いが、あくまで平均である。
違反の多い国や品目は重点的に検査を行い、違反の少ない国や品目は検査数を減らすというメリハリのある検査が行われているわけである。
代表的な品目はピーナッツ製品。
ピーナッツは強い発がん性のある、かび毒のアフラトキシンに汚染されている可能性がある。
輸入食品監視統計を見ると、上位五カ国のピーナッツ製品は、届出件数、重量とも全数検査となっている。
小倉センセは野菜に要注意としているが、実際はどうかというと。
生産・製造国別上位5品目(重量ベース)の届出・検査・違反状況を見ると、冷凍野菜などは中国からの輸入が多い。
中国産の件数ベースで
冷凍野菜 :50,905件
検査数 :14,443
検査率 :28.4%
違反数 :13
違反率 :0.09%
全体の違反率:0.026%
ゆり科野菜 :19,468件
検査数 :10,272
検査率 :52.8%
違反数 :8
違反率 :0.078%
全体の違反率:0.04%
中国産野菜類は過去に違反が多かったため、検査率が高くなっていて、メリハリのある検査が行われているのが判る。
このデータから見る限り、中国産の野菜類が危険とは思えない。
中国について見てみると、令和元年度(2019年度)に中国から輸入された輸入食品は、輸入件数84万2228件で382万トンも輸入されている。これに対して検査数は8万102件、検査率は9.5%であった。これに対して、185件の食品衛生法違反が摘発された。検査率は平均の8.5%よりは高いが、90%以上が無検査で輸入されている。中国からは、玉ねぎ、ネギ、ゴボウなど各種野菜が大量に輸入されており、過去にも残留農薬違反がたびたび指摘されてきた。果たして、このような低い検査率でいいのか、疑問が残るところである
90%以上が無検査で輸入されているとしているが、過去に違反の多かった品目に関しては重点的に検査されている。
厚生労働省の輸入食品監視統計を引用しているが、小倉センセの記事、都合の良い部分だけ摘まみ食いして使っている。
トンデモ系のセンセ連中がよく使う手口である。
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