南清貴センセのパクリ記事?
?『自炊のシステム化で超・時短!体内から有害物質を排泄する「キレート効果」食材リスト!』
農薬や食品添加物や、化学的に合成されてつくられた調味料や、遺伝子組み換え農産物などから、毎日不要な重金属類、化学物質を摂取してしまいます。
それらを完全に避けることは不可能でしょう。そのため、現代社会に暮らす私たちは、その有害物質を無害化したり、排泄してくれる、いわゆる「キレート効果」を持つ食材を十分に摂取しなければいけません。
しかし、多くの人はそんなことにも気づくことなく、必要な栄養素がほとんど入っていない食事を続けています。
中心金属とそれを取り巻くように結合する多座配位子とから構成される化合物をキレート錯体と呼び、このキレート環形成による安定化をキレート効果という。
二座配位子にはエチレンジアミン、ビピリジン、三座配位子にはジエチレントリアミン、六座配位子にはエチレンジアミン四酢酸 (EDTA)などが有る。
分子の立体構造によって生じた隙間に金属を挟む姿から、「蟹のハサミ」を意味する『chela』に由来するとされる。
南センセの言ういわゆるキレート効果とは、本来の意味からは違っている様に思われる。
金属とキレート錯体を作る物質をキレート剤と呼び、食品添加物としても使用され、食品添加物として指定されている物質は次の物。
エチレンジアミン四酢酸 (EDTA)
別名「エデト酸」で、特に断らない限り「エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム」の事。
日本薬局方ではエデト酸ナトリウムである。
食品添加物としては、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウムとエチレンジアミン四酢酸カルシウム2ナトリウムの使用が認められている。
缶詰、瓶詰めの飲料、食品に限られる。
クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム
二価、三価の金属イオンに対しキレート錯体を作る。
トリポリリン酸ナトリウム
別名「三りん酸五ナトリウム」で表示はポリリン酸塩など。
いずれの物質も、金属封鎖作用があり、保存料、酸化防止の役目がある。
健康保険の対象外だが、医療目的でも使用される。
キレートデトックス等と呼ばれるもので、EDTAのマグネシウム塩やカルシウム塩、やDMPS(2, 3ジメルカプト・1プロパンスルフォナート)等を点滴する。
日本キレーション協会のウェブサイトによると、細胞の老化防止や、高血圧の改善などに有効としている。
日本キレーション協会
一般社団法人 日本総合健診医学会が発行する「総合検診」の2011年38巻2号に掲載された「臨床医学から見た抗加齢医学」に次の様な記述がある。
デトックスは砒素、鉛、水銀などの有害ミネラルを体外に排出することによって体内環境を整え、アンチエイジングを実現しようとする方法である。~略
略~ 動脈硬化進行におよぼすキレーションの効果は治療をうける個人の病態、リスクに依存する部分が大きく、統計的に有意な結果が出にくいのが現状である。
臨床医学から見た抗加齢医学
早い話、効いているかどうか良く判らんと言うこと。
英語ではキレーションセラピー(chelation therapy)と呼ばれる。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)のウェブサイトで「chelation therapy」を検索すると、鉛を中心にした重金属の治療に係わる事が殆ど。
アメリカ食品医薬品局(FDA) のウェブサイトでは、承認済みのキレート剤は全て処方薬であり、販売されているキレート剤は未承認である事など、未承認のキレート剤に対する警告が主であった。
キレート療法の有効性を探したところ、オレゴン医療委員会のウェブサイトに記載されてるのを見つけた。
オレゴン医療委員会(Oregon Medical Board)はアメリカのオレゴン州政府の機関である。
キレート療法は、鉛中毒を含む重金属中毒の実証済みの治療法である。
米国疾病管理予防センター、米国食品医薬品局、国立衛生研究所、医学研究所、アメリカ医師会、アメリカ整骨協会、アメリカ家族医アカデミー、アメリカ心臓協会によると、キレート療法が重金属毒性以外の病状に対する効果的な治療法であるという科学的証拠は無い。
さらに、潜在的なリスクは深刻で、毒性、腎臓の損傷、不規則な心拍、骨の損傷、ビタミンやミネラルの損失、死亡などがある。
この治療のみに依存し、重金属中毒以外の状態に対するエビデンスに基づいた医療を回避または遅延させると、深刻な健康上のリスクが生じる可能性がある。
C helation therapy is a proven treatment for heavy metal poisoning, including lead poisoning.
According to the Centers for Disease Control and Prevention, the U.S. Food and Drug Administration, the National Institutes of Health, the Institute of Medicine, the American Medical Association, the American Osteopathic Association, the American Academy of Family Physicians, and the American Heart Association, there is no scientific evidence that chelation therapy is an effective treatment for any medical condition other than heavy metal toxicity.
In addition, the potential risks are serious, including toxicity, kidney damage, irregular heartbeat, bone damage, loss of vitamins and minerals or death.
Relying on this treatment alone and avoiding or delaying evidence-based medical care for conditions other than heavy metal poisoning may pose serious health risks.
Chelation Therapy
キレート療法の有効性が証明できるのは重金属中毒の治療だけであると明言している。
話を食品に戻すと、キレート作用がカルシウムの吸収を促進するという研究もある。
クエン酸による小腸からのカルシウム吸収促進作用とそのメカニズムを解明
サッポロホールディングスのプレスリリースだが、傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジがキレートレモンを販売しているが、キレートレモンの商品説明等にキレート作用の記述はない。
キレート効果が期待できる野菜類は、ニンニク、長ネギ、玉ねぎ、ニラ、アスパラガスなどのユリ科の野菜をはじめとして、キャベツ、ブロッコリー、大根、わさびなどのアブラナ科の野菜、そして、人参、セロリ、パセリなどのセリ科、ピーマン、パプリカ、じゃがいもなどナス科などの野菜に加えて、アカザ科のほうれん草、マメ科の大豆などです。
また、果物でキレート効果が期待できるものは、レモン、りんご、バナナ、ぶどう、柿、洋梨、そして、みかんやオレンジなどの柑橘類の皮などです。ワカメやヒジキ、もずくなどの海藻や、味噌、醤油をはじめとして、酢やぬか漬けなどの発酵食品にもキレート効果があると考えられています。
キレート効果があると言うだけで、それらの野菜のどの成分がキレート効果とやらを持つのか欠いて無く、話にならないが、どこかで見たような気がする。
主なキレート野菜はネギ、ニンニク、ニラ、人参、玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、大根、わさび、アスパラガス、大豆、パプリカ、じゃがいも、キャベツ、果物では、りんご、レモン、バナナ、ぶどう、柿、洋梨、みかんやオレンジの皮、その他に海藻や発酵食品などがあげられます。
キレート野菜って何?体内で働くキレート野菜の効果とは
記述の仕方は異なっているが、書かれている内容は殆ど同じであり、南センセはこちらのサイトをパクったか?
食品中のキレート作用に関与する物質を調べたら次の様な記述があった。
ミカン,ブドー酒などクエン酸や酒石酸といったキレート能をもつ多塩基性酸を多く含む食品は鉄イオンで発色しにくい。
果実およびそ菜類のタンニン成分
クエン酸や酒石酸はキレート作用を持つと言っているわけだが、これは食品加工での変色の話。
生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つに、野菜類の摂取量を1日350g以上とされているが、成人男性で約300g、女性で約280gとなっていて。特に20~30歳代は男性で約260g、女性で約230gと成人の平均より約50gも少ない量とされる。
e-ヘルスネット
キレート効果云々というより、健康のためには野菜を食べた方が良いのは間違いなさそうだ。
ただし、塩分や油脂のとりすぎにはご注意。
特にマヨネーズは重量の約70%は油脂で、バターやマーガリンに匹敵するような熱量を持つ。
野菜でダイエットのつもりでいても、マヨネーズたっぷりでは意味が無いことになるのでご注意を。
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