國鐵廣嶋の終焉

 

 國鐵廣嶋(こくてつひろしま)とは日本国有鉄道広島支社の蔑称で、関東圏や関西圏で使われていた旧国鉄の車両(電車)が寄せ集められたことにより、「走る鐵道博物館」「國鐵廣島鐵道管理局」「酷鐵廣島」とも呼ばれている。
 なにしろ数年前まで初期に山手線を走った103系0番台の走っていた位で、旧国鉄型の車両マニアにはたまらないが、地元では貨物列車の方が新しくて早いなど評判は著しくよろしくない。
 國鐵廣嶋の主体は115系と103系が主で、115系は国鉄時代に山陽エリアの旧型電車の更新目的で予算を確保したが、実際は新製車両は東北線や高崎線に投入され、捻出された車両が岡山、広島、下関地区に配置された事による。
 103系は山手線など首都圏で使用された車両が近畿エリアに配置換えになり、更に広島などに配置換えとなり、関東や関西のお下がり電車が配置された事による。
 その後JRが発足し、JR東日本に配置された車齢の低い車両はさっさと廃車になったが、JR西日本に配転になった車齢の高い車両は30N、40N体質改善工事と言われる改造が実施され使い続けた事による。
 同じような状況は金沢支社や岡山支社もも同じだったが、JR発足後に金沢は特急列車、岡山は快速マリンライナー用に新製車両が配置され、広島支社だけが旧国鉄電車のみとなっていたため。

 國鐵廣嶋の主役だった末期色、いや真っ黄色の115系

 その様な改造までして使い続けられたがさすがに寄る年波には逆らえず、車両不具合などが続出などトラブルが続き、JR西日本もとうとう新製車両227系電車「RED WING」を投入する事にした。

 115系キラー、227系

 SLもそうだったが、実際には利用しない連中が旧型車両の廃車になることを嘆き、地元の人は喜ぶという状況となる。
 現時点ではまだ旧型車両が多いが、近い将来絶滅は確実。
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 旧塗色の115系とカープバージョンの115系


 代わりとなる車両が無いこちらは当分健在

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